葬儀
□奇行
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【奇行】
最近お客さんを弄っていると、たまに君の顔が浮かぶんだよねぇ、伯爵。
きっと綺麗な臓器をね、見てみたいんだよ。
その腹黒さとは比べ物にならない程なんだろうねぇ。
君も頭に浮かぶんだよ、執事君。
精巣あたり、見てみたいねぇ。
活きが良さそうだよ。
でも、一番思い浮かべるのは…
「君だよ、グレル。」
「ンフ、知ってる。」
どうして、紅い君がこんなにも気になるのかわからない。死神だからか、単純に変人だからか。
其そそる目付き、唇、綺麗な紅い髪…透き通るような冷たい綺麗な肌。
お客でも無いのに、君を傷つけたくなる。
冷たい肌を冷たい血液が流れて、紅い髪に紅い血液が絡む姿を…欲している。
「アタシを呼び出して置いてノーマルなセックスするったらボッコボコに殴り倒してやるわよ。」
「ヒッヒッヒ、それも良さそうだけどねぇ。」
棺に腰掛けていつものように小生意気な言葉を吐くグレルを後ろから抱き締めながら、頭を擦り寄せる。
フワッと薫る君の香りに脳が蕩けそうだよ。
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