混じり合った部屋
□葉が落ちる音
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○葉が落ちる音
――。
―――どうせ、この世は地獄だ。
信じてくれる人はいない。助けてくれる人なんていない。
生きるだけ、辛い。
“ねぇ、なんで生きてるの?”
・・・・。
そうだな。息をしていても苦しいのだから無理をしなくても良いじゃないか。
もう、頑張らなくて、いいんだ。
フェンスを通り越し、淵に立ち空を見上げる。
雲一つ無い夕焼けの空は何所までも広くて、何もかも包み込んでくれる様に思えた。
「・・・かぁ・・さぁん・・」
そして俺は、何もない場所に一歩前に出た。
「紅蓮ッ!!?」
最後に何故か焦った顔の勾の顔を見た気がした。
“グシャ”
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