SS×短編

弱虫
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どう言えば、


君に気持ちが伝わるか。












口下手で、消極的な僕には…







例えば、


と言うきっかけを探しだすのさえ難しい。














その手に触れて



抱き締めて



愛を囁くのなんか



考えるだけで恥ずかしくて。







「…ヨンセン。」










君のその声が僕しか呼ばなければ





その瞳に僕だけしか映らなければ


どれだけ幸せだろう…。













「…また、ね。」









今は、


不確かな次の約束だけが









僕らを繋ぐ細い糸。














小さくなっていく君の後ろ姿を


忘れないように目に焼き付けた。














*END*

⇒後記
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