SS×短編
□好きな言葉。
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あるオフの日、
ジョンミンと二人で日本語のお勉強中。
とは言っても彼はもう
殆どの言い回しを理解してる。
後はスピード、
考えなくてもすんなりと
言葉が出てくる様になりたいらしい。
「…ね、一番好きな日本語って何?」
途中、勉強に飽きたのか
ジョンミンが雑談をもちかけて来た。
「いきなり言われても…んー。
『ありがとう』かな?ベタだけどっ。」
ふーんとジョンミンは生返事をすると
広げたままになっていたノートに落書きしだした。
『ありがとウ』
「ん?」
ひらがな間違えてるな
何て思いながらノート見つめる。
「・・・いつも側にいてくれて。」
突然降って来た甘い言葉に
あたしは少しだけ照れた。
そんな時ばっかりすらすらと並べる言葉に
私はいつもドキドキさせられている。