SS×短編
□視線
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「・・・。」
さっきから僕の彼女は
僕の横顔ばかり見つめ続けてる。
「ねぇっ!」
「動かないでってばっ。」
「・・・一体、なんなの。」
また右側にだけ感じる視線。
「ねぇってば。」
「なんだい?」
「なんで横向いてなきゃダメなの?」
「だって・・・。」
視線の端に入った彼女の頬が
そう言い切った瞬間にぽっと色付いた。
「ヒョンジュンに見つめられると・・・目が大きいし、・・・恥ずかしい。」
完全に君を視界捕らえると
君は頬を真っ赤に染めて顔をそらした。
「っ!?」
腕を引いて君を胸に抱き寄せた。
「こうしたら見つめられないね?」
僕の頬に当たる君の頬が
また熱を持った。
これはこれで恥ずかしい
そんな抗議が聞こえたけど、
聞こえないふりをしてきゅっと抱き直した。
*END*
⇒後記