三国商事

□参
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朝、出掛けに郵便受けを確認すると。入っていた封筒。差出人は・・・母親?
「何だろ?」
と思いながらも時間がないので封筒を持ったまま出勤。
(お昼休みにでも見よう)




何事もなく午前が終わる。
「あ、そうだ・・・」
お昼休み開始早々、私は封筒を取り出した。
「あら?何それ。随分大きい封筒ね」
早速、目敏い尚香さんが声を掛けてきた。
「朝、郵便受けに入ってたんです。見る時間がなかったんで持って来たんですけど・・・」
ハサミで開封すると
「・・・何?コレ」
結構しっかりした厚手の紙が出てきた。二つ折りになっている。
「もしかしてお見合い写真?」
まさかと思い、めくってみる。
尚香さん・・・当たりです。
「お母さんったら・・・まだ早いって」
そう云いながら写真をまじまじと見る。
・・結構、格好良い。って云うかかなり。
整った顔。色素の薄い髪。
ぶっちゃけるとタイプかも・・・。
「へぇ・・・格好良いじゃない。どんな仕事してる人?」
「ええっと・・・名前は、石田三成・・さん」
仕事は・・・戦国株式会社勤務!?
「取引先の人だ・・・」
書かれているプロフィールに二人して驚く。
「凄い。この人、役職に就いてる・・・」
尚香さんの呟きに頷く。この若さで役職就きとは。
「何か、私・・・気が引ける・・」
マジで私はこの人とお見合いをするんだろうか・・・。
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