■ Book

□猫と雪(リコ様リク・甘クロクラ♀)
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ついでにこたつの上にあるラジオの電源をいれ、優雅な音楽を流す。

クロロがホットミルクを運んできて、2人で身体を寄せ合いながらゆっくりと飲む。

なんて幸せな時間なんだろう。

「クラピカ、俺達こたつで丸くなってるね。まるで猫だね。」

「本当だな。」

軽く笑う。

「猫ごっこしようよ、クラピカ。語尾に"にゃー"付け忘れたら罰ゲームね。」

「なんだそれは・・・まぁ、いいだろう。」

いつもながらくだらない遊びを考えるやつだ。

「じゃあスタートにゃー。クラピカもっとこっちに来るニャ。」

「わ、わかった・・・ニャ」

クラピカはクロロに更に近付き、そのまま抱き着いた。
照れながらもそういうことをしてくれるクラピカが愛おしくてたまらない。

「可愛いにゃー」

そう言いながらクラピカの頭を撫でる。

「・・・クラピカとえっちしたいにゃー。」

「なっ・・・急に何を言う!!」

そう怒鳴るクラピカの顔を、クロロが指差す。

「罰ゲーム。」

しまった、とクラピカは口に手を当てる。
クロロのほうは、嬉しそうに笑いながらこちらを見ている。

「・・・罰ゲームって、何をすればいいんだ?」

「そうだなぁ、俺の言うことをなんでも聞いてもらおうかな。」

何か企んだような顔で言う。

「それって・・・」

言い終わらないうちに、クロロはクラピカの唇にキスをした。
お互いの舌を絡め、とろけそうなキスを。

「んぅ・・・ん」

キスをしながら、少しずつクラピカの服を脱がせていく。

「俺の言うことは絶対だから。反抗したらタダじゃすまないよ。
とりあえず・・・敬語使わなきゃお仕置きってことで。」

「わ、わかりました・・・」

窓の外では止む事なく雪が降り続けている。

「俺達の熱〜い愛のせいで雪も溶けちゃったりして」

「うっ、気持ち悪いことを言うな!!」

「あ、今クラピカ敬語使わなかった。」

そう言ってクラピカを押し倒し覆いかぶさり、
「ちゃんとお仕置きしなきゃね。」と、耳元で低く囁く。

雪はまだまだ止みそうにない。

そして2匹の猫の悪戯も、まだまだ止まらなそうだ。



−END−
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