■ Book

□相部屋(レオクラ♀)
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クラピカは急に立ち上がり、レオリオのほうへと歩み寄って行った。
レオリオのベッドに膝を立て、覗き込むようにして尋ねる。

「冗談だろう?」

「なんだよ、なんでそんなに食いついてくんだよ!」

「・・・私のこと、男だと思っていたのか?」

「は?だっておまえ男じゃねぇか。」



「〜〜〜!!私は・・・女だ!」


沈黙のあと、再びレオリオの叫び声が響いた。


「おまえ女・・・ええええ?!だからさっきあんなにキレたのか・・・すまねぇ、勘違いしてた・・・」

「もういい。私も、まさか男だと思われていたなんて・・・思わなかったから。」

「・・・つーか、今まで男だと思って乱暴な態度してたけど、悪かったな。これからは少し気をつける。」

「いや、構わん。私は今まで通りのほうがやりやすいからな。」

「そうか。」

気まずい雰囲気が流れた。
お互いの勘違いに恥ずかしくなったのだ。

レオリオが申し訳なさそうに口を開いた。

「あの、さっき女だったら襲う的なこといったけど・・・冗談だからな、ははは」

「な、何を言っているそれくらいわかるさ、ははは」

2人共動揺しまくっている。

もう寝よう、そう思ってクラピカは立ち上がった。
しかし動揺していたせいか、足がもつれて転びそうになってしまった。

「・・・わっ!!」

とっさにレオリオがクラピカの体を引っ張る。
クラピカはレオリオのベッドの上に倒れた。

「あ、すまない。」

目も見れなかった。
変な意識をしてしまう。

「なぁ・・・クラピカおまえ女なんだよな?」

「なぜもう一度聞くのだ。」

そういいながらハッとした。レオリオの大きな手が、クラピカの小さすぎる胸に触れていたのだ。


再び聞こえたのは、クラピカの叫び声であったとさ。



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