■ Book
□入院クラピカ(レオクラ?)
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クラピカが入院した。
キルアとの喧嘩(?)で足の骨を折ってしまったのだ。キルアは捻挫で済んだのだが、クラピカは入院する必要があった。二人がそこまでの喧嘩をした原因はよくわからない。
そんなクラピカを心配して、毎日いろんな人がお見舞いにやってくる。
−−ガラッ
「よう、クラピカ」
レオリオがやってきた。
「おまえが本読みたいっていうから持ってきてやったぜ」
「ありがとう。とても助かるよ。病院は退屈だから本がないと死んでしまいそうだ。」
そういい、クラピカはレオリオから紙袋を受け取った。
「・・・俺さ、紙袋の音好きなんだよね」
「?・・・あー、このガサガサする感じだろう?わかるぞ。私もこの音は好きだ。」
「いいよなー・・・あ、じゃあ俺もう帰るわ。ゴンとキルアに夕食作ってやんねぇと。」
「そうか、わざわざすまなかったな。ゴンとキルアはちゃんと好き嫌いしないで食べてるか?」
「いや、ゴンはあんまりしねーんだけどな。キルアは相変わらずだぜ。でも残したらデザートは無しっていうルールを作ったから頑張って食べてる。」
レオリオはコートを着ながら言った。
「ちゃんと歯磨きもしてるだろうか」
「おまえ本当に心配性だなぁ。大丈夫だよ、このレオリオ様がついてるからな!」
「それが心配なのだよ・・・」
「は?」
「いや、なんでもない。」
「んじゃまた来るぜー。早く足治せよ」
「あぁ、ありがとう。」
レオリオが帰って寂しくなった。
先程レオリオがくれた紙袋の中身を出す。
クラピカが注文したとおりの小難しい本が3冊と、キルアが勝手に入れたであろう漫画と手紙が入っていた。
それと、もう1冊雑誌のようなものが入っていた。
「なんだろう・・・?」
その表紙をみてクラピカは思わず叫んでしまった。
「なっ・・・なんだこれはっ///」
それは「桃色少女」と書かれた官能雑誌だった。
レオリオの仕業であろう。
「私にこんなものを読めというのか?!け・・・けしからん!」
あの馬鹿男め・・・足が治ったら宇宙の果てまで蹴り飛ばしてやる。
クラピカの早く退院したい気持ちが、より一層高まったのであった。