■ Book
□猫と雪(リコ様リク・甘クロクラ♀)
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そういいながらクロロの手元を覗く。
「ん、これ?"猫大百科"だよ」
「おまえも似たようなもの読んでるじゃないか。」
「だって猫、かわいいし。クラピカは猫好き?」
「・・・まぁ。」
「じゃ、俺のことも好きってことだ。」
「・・・まぁ。」
「(かわいいなぁ。)クラピカに猫耳つけたら似合いそう。今度東急ハンズで買ってこようかな」
「馬鹿なことを。」
「ね、やっぱり外で雪遊びしようよ。たまにはいいんじゃない?」
雪の上に立つ色白で華奢な猫耳クラピカを想像したら、急にその姿が見たくなってしまった。
「・・・クロロ。」
「なに?」
「猫はこたつで丸くなるんだぞ。」
「うまいこというなぁ。」
クロロは笑いながらため息をつき、また本に目線を戻した。
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図書館から家に帰って来た。
クロロは"猫大百科"をやけに気に入って、結局借りてきた。
クロロのそんなところが可愛い、とクラピカは密かに思う。
帰り道に少しだけ雪遊びをしながら帰って来たから、2人とも身体が冷え切っていた。
急いでコートを脱ぎ、クラピカは暖房の準備をし、クロロはホットミルクを作る。
クラピカは先にこたつにはいり、クロロがホットミルクを運んでくるのを待った。