FF5,6【短編】
□危機(笑)
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「ファファファ!ようこそ、我が城へ!」
エクスデスの声が、地下牢に響き渡った。
バッツ、レナ、ファリスの3人は、その強大な悪の威圧感に圧倒されるばかりであった。
「くっそー…、ジョブの力があれば、こんな牢ぶち破ってやれるのに…」
バッツは悔しそうである。
「ファファファ、お前達の力の源であるクリスタルは、ここだぁ!」
エクスデスは自分の右手に持つ革袋を見せた。
「これがなければ、私に太刀打ちできまい…さて」
エクスデスは言葉を意図的に切った。
3人はゴクリと、唾を飲んだ。
果たして、この覇王の口から、どんな言葉が出てくるのか。
エクスデスが次に発した言葉、それは………
「私の華麗なるジョブチェンジを見るがいい!」
間。
『は?』
3人の声はうまいこと、高音(レナ)、中音(ファリス)、低音(バッツ)でハモった。
「ファファファ!クリスタルを手に入れたら、ジョブチェンジをしなくてはなぁ★」
やたらテンションの高いエクスデス様。
ちょっとキモイ。
「さて、何にジョブチェンジしようか……そうだ!」
エクスデスが選んだジョブはぁ〜?
「『踊り子』にしよう」
『だめぇぇぇぇぇ!!!』
再び3人の声が、うまいこと(以下略)。
「エクスデス、早まるんじゃない!」
ファリスが冷や汗をかきながら止める。
「踊り子だけは、やめてくれ!」
バッツは涙目で懇願する。
「他のジョブになら、なってもいいからぁ〜!」
レナにいたっては、目から滝のように涙を流している。
「いいや!私は踊り子になりたい!」
変な主張をしたエクスデスは、踊り子ジョブの力が宿ったクリスタルの欠片を手にした。
「踊り子に、ジョブチェーンジ!!!」
ぴかーん。
「ファファファ!これが私の踊り子姿だぁ!!!」
『い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
バッツ、レナ、ファリスの悲鳴は、ビッグブリッジまで届いていた。
「今の声は、バッツ達!?くっ、エクスデスめ、卑劣な真似を!!!」
憤るガラフが、そこにいた。
《完》
【後書き】
一度書いてみたかった、エクスデス様ジョブチェンジネタ。
エクスデス様の踊り子は、絶対にキモイと思いま…
エクスデス「しんくうは!!!」
金融詩人「ウボアー」