□T‐(2)
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『…………』

「君に、辞めてもらうと困る。君にはまだ、頼みたい事が、沢山残っている。」

『わかった…………。
じゃあ、こうしよう……。
あなたは、俺に用があったから、呼んだんだろ?
だったら、その用を終わらせたら、辞めれる……。
これは、どうだ?』

「終らせたら………か。」

社長は、続けた。


「確かに、終わらせたら、辞めてもいい……。
だが、そう簡単には、終わらないよ。」

『……どういう事だ?』


疑問に思うスカイに、社長は、笑いながらこう言った。



「君に……ヒーローになってもらう」



『は!?……ヒーロー?』



突然の社長の言葉に、スカイは、戸惑った。


『馬鹿にしてるのか?』

「ハハハ。いやいや、別に、スーパーマンのようになれとは言わないさ。」

『………?』


社長は、立ち上がると、窓の外を見た。
そこからは、街全体がのぞけるほどだった。


「ただ、君に人間の味方になってほしい…………
それだけだ。」

『人間の…味方?』

「もしもの話だ…………
もし、このまま人間とアクトロイドの争いが起こったら………君はどっち側だ?」

『……俺は…』


スカイは、選べなかった。
そんなこと、考えていかなった。いや、考えたくなかったのだ。


「フン……まぁ、君の性格からして、選ぶというのは、無理だろう。」

『………』

「だったら………」


社長は、スカイを見た。


「争いを阻止しよう」

『結局、俺に何をさせたい?』

「そうだなぁ。まぁ、単純に言えば……」

『……?』

「アクトロイドを止めてほしい」




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