□T‐(2)
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スカイは、車に乗り会社に向かった。


スカイが働く会社は、エリアス社と言って、科学的技術を利用した経営をしている。

その会社のマーシャル社長は、科学者としても有名だが、政治にもかかわりがあり、彼を知らない者は、いない。


そこで、スカイは、会社の株など、ありとあらゆる事を、裏で操作している。


また、エリアス社は、セキュリティが厳しく、指紋センサー、虹彩認証、またIDカードなど、様々な認証を行わなければならない。

これを、会社に入るのに、1回、スカイのように他の者と違う、裏で操作を行う場合、仕事場に行くまでに2回。
さらに、社長室に行くには、登録されている者しか、入れなくなっている。
勿論、スカイは登録されているが、普通の事務室で働く者達は、上の者を通して、連絡をとらなければならない。




スカイは、会社に着くと、社長室の方に向かった。

3回目の認証を行った。


《認証完了しました。》


認証を終えると、スカイは社長室に入っていった。


社長は、スカイを見ると、言った。

「久しぶりだねぇ。スカイ。休みの間は、楽しかったかぃ?」


すると、スカイは


『いきなりだが…………
この会社を辞めさせてもらう…』

「辞める? 君、無断欠勤した上に、辞めるって、無責任だろぅ」


社長は、全く表情が変わっていなかった。
最初から、わかってたかのように。


『ああ、わかってる……
無断欠勤した事は、謝る…』

「君は、そんなに易々と辞められると思ったか?」



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