儚き華 改正版
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「…これでいいな」
「ありがとうございます。
じゃあ、失礼しまぁす。」
「もう帰るのかい?」
帰り際また隊員が声をかける。
早く帰れよ、と思ってしまったは内緒だ。
「うんっ!六席になったから、仕事まだまだあるんだぁ」
「無理しちゃダメだよ、優里奈ちゃん。」
「わかってま〜す」
富永さんは終始ニコニコしている。
ああいうのがモテるのだろうか。
「あ、來雅くん。
話があるんだぁ、ちょっときてくれないかな?」
通りすがりに上目遣いでコソッと聞いてくる。
『えぇ、いいですよ。』
心の中では、なんで平の俺に、と思ったが深くは考えなかった。
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