ちゃいるど!!

□携帯少年と私
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『な、何でですか…?』

「ん?そりゃああの団長が興味持って、こんな長期間置いておくなんて珍しいなぁ、って事でしょ。」

「シャル…。」


クロロから咎めるような声が上がれば、シャルさんは苦笑いをしながら誤魔化す。
やっぱり珍しい事だったんだ…、とどこか他人事のように考える。


「でもなんか不思議な雰囲気持ってる子だね。」

『…?そうですか…?』

「なんか団長にそっくり。」

「ブッ!」


コーヒーを吹いたかと思えば咳き込み出すクロロに私は焦る。
シャルさんはケラケラ笑っているが、これは放置しておいてもいいのだろうか。


「な、にを言い出すんだ…!」

「えー?でも嫌ではないでしょ?俺はこんな可愛い妹もてたら嬉しいけどなー。」

『あ、ありがとうございます…?』

「他人事だと思ってるだろう…。」

「だって他人事じゃん。」


悪びれなく言うシャルさんにクロロは溜め息をつく。
私はニコニコ笑うシャルさんに頭を撫でられたまま状況が把握出来ない。


「てか、念を鍛えてるって事は決めたんだね。」

「それはユナが決めた事だ。」

「ならこれからもよろしくだね、ユナ!」

『あ、はい。』


手を握りながらニコニコするシャルさんに、先ほどのよろしくとどう違うのか気になったが別にいいか、と思いスルーする事にした。


「あ、そういえば団長。この間言っていた事、一週間後片付きそうなんだけど。」

「わかった。ならまたここでいいか?」

「了解!じゃあまたね、ユナ。」

『あ、はい。シャルさんまた今度。』


手を振るシャルさんに手を振っていると、クロロは今日何度目になるのか溜め息をついた。


『疲れた?』

「あぁ、少し疲れたな…。」

『ならお昼食べたら帰ろうよ。』


頷くクロロを見ながら私は冷めたココアを飲んだ。


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