BOOK

□TRAIN 更新中
1ページ/9ページ



その日は金曜日だった。


柏木麗奈は友人の佐藤茜と居酒屋で飲んでいた。


「最近彼氏とのHがさー、マンネリ化してきちゃって…」

『わかるわかるー!何て言うか、刺激が欲しいのよね…』


ふう…と麗奈はため息をついた。

「麗奈の彼氏の誠さんだっけ?素敵な人じゃん!」

『まーカッコイイし素敵だけど…やっぱ歳がねー』


麗奈と茜は今年で24。
そして麗奈の彼氏の誠は5つ年上の29であった。


『なんてゆーか、淡泊なんだよねぇ…。いくら素敵な人でもそこは大事じゃん?』

「うーん…確かにねぇ…。刺激のあるHがしたいよね〜。」

茜はそう言って、目の前にある枝豆の皿に手を伸ばす。

『まあ…だからと言って誠さんと別れる気もないんだけどね?将来有望だし!』

「まあ…29歳なのに結構出世してるしね。別れるのはもったいない!」

茜の言葉に麗奈はコクコクとうなずくと、ジョッキを飲み干した。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ