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□TRAIN 更新中
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その日は金曜日だった。
柏木麗奈は友人の佐藤茜と居酒屋で飲んでいた。
「最近彼氏とのHがさー、マンネリ化してきちゃって…」
『わかるわかるー!何て言うか、刺激が欲しいのよね…』
ふう…と麗奈はため息をついた。
「麗奈の彼氏の誠さんだっけ?素敵な人じゃん!」
『まーカッコイイし素敵だけど…やっぱ歳がねー』
麗奈と茜は今年で24。
そして麗奈の彼氏の誠は5つ年上の29であった。
『なんてゆーか、淡泊なんだよねぇ…。いくら素敵な人でもそこは大事じゃん?』
「うーん…確かにねぇ…。刺激のあるHがしたいよね〜。」
茜はそう言って、目の前にある枝豆の皿に手を伸ばす。
『まあ…だからと言って誠さんと別れる気もないんだけどね?将来有望だし!』
「まあ…29歳なのに結構出世してるしね。別れるのはもったいない!」
茜の言葉に麗奈はコクコクとうなずくと、ジョッキを飲み干した。