空海から………ちょっと未来編。
暁アジトにて
「誰よー私のティラミス食べたのー!!?」
『『『!?!?!?』』』
リビングから叫び声が聞こえ、静かだったアジトが一瞬にして賑やかになった。
みんなリビングに集まりだす。
最初に声を掛けたのは飛段だった。
『なんだぁ?』
「飛段!?
てめぇかーコラァー!!」
『ハァー?何のことだよ!!?』
いきなりのことで訳が解らない飛段。
「ティラミスよ!ティラミス!!
飛段が食べたんじゃないの!?」
どうやら一番最初に話し掛けてきた飛段が食べたと思っているらしい。
『てぃらみすぅ?
俺じゃねーよ、確かイタt『飛段』
『あ゛ぁ!?……げ』
自分のせいにされてイラついていたが、
呼ばれたと思い振り返った先にはイタチがいて、
言うまでもなく焼却された飛段。
そしてそそくさと自室に戻っていくイタチ。
「イタ?………まさか………
イタチー!!!!」
暁内に"イタ"と付くのはイタチしかいないのですぐに気付き、叫ぶ。
が、自室から出てくるはずもなく…。
『うるせーぞ…うん』
「うるさいとは何よ!!じゃあデイっちょがティラミス買ってきてくれるわけ!??」
『なんでそうなるんだ、うん!!』
「だって折角楽しみにしてたティラミスが食べられたんだもん!!」
『イタチに言えよ!!うん!!!』
言い合いが中々治まらない二人。
そんな中、先ほど自室に逃げていった筈のイタチがリビングに入ってきた。
『「イタチ!!!」』
『はぁ………ほら』
溜息を吐き、差し出したのはティラミス。
どうやら自室へ行ったのではなくティラミスを買いに行っていたらしい。
「!!………買ってこればいいってものじゃないんだからね!!!」
とはいえ、なんだかんだで機嫌が直り上機嫌でティラミスを食べるのであった。
(仕方ないから許してあげる)
(あぁ…ありがとう)
(オイラはなんだったんだ…)