陰陽のディーオ
□8章 食事の時間に
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朔弥視点
アレスさんが、通信で魔界の人と話していた内容の概要を教えてくれて、少し落ち着いた。
通信先には玖珂先生もいたし・・・父様にも、話が行くよね、きっと。
先生と父様、同僚で、友達みたいだし
「他に、各自報告はあるか?」
「はい!ラーグさんは、なんかアレスくんのこと警戒してるっす!『何者だ』とか聞かれました。答える前に、リゼルさんが来たんで何も教えてないですけど。」
アレスさんが一番魔力あるし、こっちの世界の人も、わかるのかな?
魔力だってわからなくても、不思議な力を感じるくらいはするのかな?
「フォルテは、アタシらがどんな集まりなのか不思議に思っていたみたいだよ。とりあえずは、濁しておいたけど。察しのいい子で助かったよ。」
不思議・・・かぁ
やっぱり、オレとか、浮いてるのかな?年齢とか、いろいろ?
「そうか・・・そのあたりは、決めておかなければならないな。」
「朔弥はなんかねーの?」
「え?えっと・・・・・・」
何か・・・あのことって、言う方がいいのかな?
・・・・・・たぶん、レイさんも何となくわかってるよね?
「そうですね、特別に報告すべきことは、ないかと。」
「そっか。」
別に、性別とか、知ってても知らなくても支障とか、ないよね?
「そういえば、アレス。アックスに一体どんな説明をしたのさ。『幽霊飼ってるのか?すげー』とか言われたんだけど。」
「幽霊?」
飼うものだっけ?幽霊って
「そりゃすげーや。」
ギルも、なんか楽しそう…楽しそう?
……レイさんが困惑してるのを、ちょっと楽しんでる感じって、言うのかな?
「あー・・・説明したんだけどな。やっぱり伝わってなかったか。悪いな、誤解したまんまだったらしい。」
「・・・・・・どんな説明したのさ」
オレも気になる。オレたちの特性として、嘘をつくはずはないと思うんだけど……
「とりあえず、あれはこの世界にいるもので、普段は見えていないだけだと言っておいた。あと、俺達4人はあの存在を知っていて、レイは中でも、人に見えるようにしたり、話をしたりできると話してある。」
「なるほど・・・嘘は言ってない。でも、じゃあ、なんで幽霊?」
「悪い。ノリ言ったらそのままに・・・」
嘘じゃなくて、冗談か……
「アックスさんにそれはダメっすよ。」
ギルの言葉はちょっと、アックスさんに失礼な気がするけど……納得もできちゃうという……
「そうみたいだな」
アレスさんも賛同してるし、この認識は間違ってないんだよね、きっと
「それで、これからはどのようにしましょう?」
納得もできたし、話すべきこと話し合っておかないと。オレたち4人集まって話せるのも、異世界じゃ貴重かもしれないし。
「その話も含めて・・・また、師匠へ連絡を取る。」
先生に?
何か、新しいことわかってるかな?
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