陰陽のディーオ
□6章 痴話喧嘩と部屋割り
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気を取り直し、立ち話もあれなので、近くの部屋で、決めることにした。中に入り、ソファに座る。
「で、相部屋って、誰が誰の部屋にするの? 決めてないんでしょ?」
「じゃー、アデレイドはフォルテのとこで! 女だし!」
「……あー、やっぱり決めてなかったのね。まぁ、いいわ。アタシでよければ」
「いきなりごめんなさいね。よろしくお願いするわ」
「ん? いいのよ、気にしなくて。何か、楽しそうだしね」
アデレイドの言葉に、フォルテはウインクをした。
「あとの三人は……どうしよう。ラーグがけいかい……いや、なんでもないよ、ラーグさん。そんな睨まないで……三人は、僕の部屋にする?」
ラ―グに睨まれ、アックスはビクビクと怯える。
「女の子はダメでしょ」
リゼルはサクヤを指差し、そう言う。サクヤは、茫然としていた。
「アンタ女だったのか!? 気付かなかったぜ!」
「失礼! あと、気付いてよ!」
「いえ、慣れてますから。・・・・・・リゼルさんは、よくわかりましたね」
リゼルは頬を掻く。目を泳がせ、言葉を探しているようだった。
「なんとなくわかる?んだよ。」
「なんで疑問形?」
「そこはツッコまなくていーの! 話題、逸れてる!」
フォルテに言われ、話を戻す。
「じゃあ、サクヤも女の子だからフォルテのとこな!」
「うーん。サクヤには悪いけど、2人はムリよ。さすがに寝る場所が……」
「そもそも、アックスの部屋に3人ってムリだよ? いくら、綺麗でも」
「えー!? じゃあ、どーすればいーんだよー!」
大声を上げるアックスを、うるさそうに見るラ―グ。
「……そいつは、リゼルの部屋でいいだろ。女みたい……」
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