Novel
□恋に恋した運命の人
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「さてと、ブログでも書こうかな。最近更新してないし」
私は、英会話から帰って来て、いつものようにパソコンのスイッチを入れた。
自分の貯金で買った、お気に入りの最新型だったノートパソコン。
丸2年程たったせいか、使い方が悪いせいか、
反応が鈍くなってきて起動に時間がかかる。
その間に、ふと顔を上げると、カレンダーが視界に入った。
「12月22日、か」
やっぱり、2年は経ったな、たぶん。
確か中2の12月の半ばに買ったはず。私は今、高1だもの。
そんなことを考えてたら、ある1人の少年の顔が浮かんだ。
「瑞紀(みずき)……どうしてるかな」
思わず呟いてしまった、その少年の名を。