■モンスターファーム物語
□第二話 生まれた!?初めてのモンスター!
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さてさて、いよいよブリーダーとしての生活を始めることになったウィンとその助手フィーだが…
まだ、問題のモンスターがファームには全くいないのであった。
「えと…じゃあまず育てるモンスターを誕生させなきゃな!え〜っと…この村の神殿ってどこにあんの?」
「あ、神殿ですね?私が案内しますよ。ただですね…あの神殿は…」
「え?タダ?あたりまえじゃん?神殿のモンスターの誕生は全国一律タダ…」
「いえ、そうじゃなくて…」
ウィンのあまりにものバカな発言に、フィーはため息をついた。
「担当の人が少し口が悪い人なので、もしなにか言われてもあまり気にしないでくださいね?」
フィーはそう言って少し顔をしかめた。
「なぁーんだ。そんなことかぁ〜。大丈夫大丈夫!オレはそんなヤツにはもう慣れてるから」
そう言ってウィンは胸をドンと叩いた。
※20分後、コヌート村神殿内
「んだと!?もっかい言ってみろ!このしわくちゃジジイ!」
神殿内にウィンの声が響く。
「ああ何度でもいってやろう!このヘボブリーダーが!」
そしてその声に対するのは、しわくちゃジジイ…もといコヌート村神殿の神官『ランピエ』だった。
「やっぱり…」
お互いの頭をつかんでもみ合う二人を見て、フィーが首を振りながらため息をつく。
事の発端は10分前にさかのぼる。