novel

□あのとき
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秘密






「……気になるわ」

私は呟いた。アルバートは、入念に武器の手入れをしている。

「ああ、どうしてこんなにも気になるのかしら…」

あのことを考えると胸が熱くなって、ドキドキと鼓動が速まってくる。考えても考えても分からない。頭の中がその事でいっぱいになってしまう。

「気になって仕方ないわ。…あの人」

そう呟けば、ぴたりと手を止めるアルバート。
あの人のことが気になって、夜も眠れない。何をしていても、あの人が頭から離れない。気になって、食事も喉を通らない。
はぁ…、と溜め息を吐く。
どうしてこんなにも気になってしまうのかしら。でもアルバートもあの時は特に気になるわ。
ああ。どうしてかしら。
気になるあの人―――。

「クリス・レッドフィールド…」

「クリィィイイス!!!」

ぽつりとその名を口にすれば、アルバートが憎らしげにその名を叫び、先程まで手入れしていた銃を片手に部屋を飛び出していってしまった。…あれは、Lホークかしら?
まあ、いいわ。
それよりも気になることは――。




「クリスのゼブラの、サングラスはどうして外れないのかしら?」






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気になって仕方ないのです。何度殴られても、何度切られても外れないサングラスの謎が。チャプター5-3でのウェスカーのサングラスも気になる。マグナムで顔を撃って、サングラスが下に落ちたはずなのに顔を上げるとサングラスを掛けている。重ねづけか…?(笑)




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